人工股関節の等級見直し紛争処理センターで4倍超|交通事故 弁護士
■上下肢切断・機能障害他(判例013)
■後遺障害等級:8級7号 確定年:2010年
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被害者の状況
①62歳・女性
② 人工股関節、10級11号 →専門の医師に再検査を依頼して追加の意見書を作成。異議申し立てによって8級7号(股関節用廃)に認定 →紛争処理センターに申し立て
認められた主な損害費目
逸失利益 |
約1,147万円 |
休業損害 |
約106万円 |
住宅改造費 |
約100万円 |
傷害慰謝料 |
約145万円 |
後遺障害慰謝料 |
約830万円 |
その他 |
約453万円 |
損害額 |
約2,781万円 |
過失5%控除後損害額 |
約2,642万円 |
既払控除 |
-約1,356万円 |
示談額 |
約1,286万円 |
自賠責込みの金額 |
約2,642万円 |
詳細
加害者の主張
①逸失利益
後遺症は8級7号になったが、労働能力喪失期間は67歳までの5年で足りる。
②慰謝料
後遺症慰謝料は254万円が妥当
③過失
当初はゼロだと主張していたが、紛争処理センターで当方の主張が高額だったことから、過失10%を主張。
紛争処理センターの判断
①労働能力喪失率は平均余命26年の半分である13年間を認め、その結果、逸失利益は331万円から1,146万円にアップ。
②慰謝料は8級の裁判基準の975万にアップ。
③過失については、当方が十分に立証したことから、当方主張の過失5%が認められ、自賠責込み総額約628万円が、約2,642万円となった。
当事務所のコメント
①医学知識を活用し、等級の見直しを成功させたことが、よい結果につながった。
②過失及び逸失利益につき、「こちらの主張を認めなければ裁判で争う」という姿勢を崩交渉に臨んさずだところ、紛争処理センターは当方の裁判実績成果を認めて、実に保険会社提示の4倍を超えることとなった。
③福島の依頼者だったが、東京の紛争処理センターで取り扱ったことにより、弁護士の旅費や日当が発生せず、被害者の負担を抑えることができた。