被告に徹底反論し過失ゼロ|高次脳機能障害|交通事故 弁護士
名古屋地裁管内 (和解)
■高次脳機能障害(判例060)
■後遺障害等級:1級 確定年:2010年
■名古屋地裁管内 (和解)
被害者の状況
①73歳・女性( )
② 黄色信号無視で交差点に進入した加害車が右折バイクと衝突。そのはずみで飛ばされたバイクをとっさに避けようと、横断歩道上に立っていた(歩行者)被害者が転倒。
③ びまん性脳損傷等による高次脳機能障害1級、右半身麻痺
④ バイクに衝突した車の運転者は、当初、バイクの転倒と自らが起こした衝突事故との相当因果関係を認めようとしなかった。それどころか「転倒した被害者側に過失がある」とまで主張していた。
認められた主な損害費目
将来介護料 |
約5,700万円 |
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将来雑費 |
約240万円 |
慰謝料 |
約3,200万円 |
その他 |
約660万円 |
損害額 |
約9,800万円 |
確定遅延損害金相当額 |
約650万円 |
調整金※ |
約450万円 |
総計 |
約1億900万円 |
既払控除(任意) |
-約400万円 |
既払控除(自賠) |
-約3,500万円 |
最終金額 |
約7,000万円 |
(※弁護士費用及び遅延損害金相当額)
詳細
加害者の主張
非接触事故なので、転倒した過失は被害者側にある。加害者に責任なし
裁判所の判断
①非接触といえども、被害者が転倒した原因は明らかに第一事故を起こした加害者にある。当事務所はそのことをしっかりと主張したところ、裁判所は因果関係ありと判断し、加害者に賠償義務があることを認めた。
②被害者はこの事故で負った後遺障害のため、一人暮らしが続けられなくなり、遠方に住む長女が引き取って介護をすることになった。当事務所はそうした事情もしっかりと把握した上で、緻密な立証を行った結果、日額1万8000円(職業介護1万5000円+家族介護3000円)という高額な将来介護料を獲得することができた。
③慰謝料は、後遺症慰謝料2800万円のほか、近親者慰謝料300万円を認めさせることができた。
当事務所のコメント
①非接触という特殊な事案でもあり、被害者の家族は入院中から複数の弁護士に相談されていたが、結果的に当事務所に依頼され、過失を逆転させた上で和解を勝ち取ることができ、大変満足していただくことができた。
②泣き寝入りしてしまえば終了事案であったが、当方に相談していただいていい結果となった。