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専門病院で等級獲得し高額賠償|高次脳機能障害|交通事故 弁護士

松山地裁管内 (和解)

■高次脳機能障害(判例041)
■後遺障害等級:3級3号 確定年:2008年
裁判所認定額 約1億8,000万円
■松山地裁管内 (和解)

裁判所認定額 約1億8,000万円

被害者の状況

①22歳・男性(会社員)
② 被害者が自転車で道路右側を通行中、対向の普通乗用車が正面衝突。加害者は飲酒、スピードオーバーで過失100%
③ 脳挫傷による高次脳機能障害、3級3号
④ 大学を卒業して就職したばかりの被害者は、悪質なドライバーによる重大事故に遭遇し、高次脳機能障害とみられる後遺障害に苦しんでいた。しかし、被害者が住む愛媛県内には、高次脳を専門的に診断してくれる病院がなかった。

認められた主な損害費目

逸失利益 約9,700万円
将来介護料 約6,100万円
後遺障害慰謝料 約2,500万円
近親者慰謝料 約200万円
その他 約2,500万円
損害額
約2億1,100万
調整金※ 約1,200万円
総計
約2億2,300万円
既払控除 ▲約4,300万円
最終金額 約1億8,000万円

(※弁護士費用及び遅延損害金相当額)

詳細

加害者の主張

①被害者は回復しており、障害はもっと軽い。

②将来介護料については日額5,000円で十分である。

裁判所の判断

①被害者から相談を受けた当事務所は、医療ネットワークを活用して首都圏の有名な専門病院を紹介し、まずは高次脳機能障害であることを確定させ、後遺障害等級3級の認定を受けた上で、提訴に踏み切った。

②争点となったのは将来介護料だった。被害者の障害は、実際には2級に近い3級であったため、当事務所は日額9,000円を強く主張。その結果、裁判所は原告側の主張を全面的に認め、日額9,000円の将来介護料を認めた。

③その結果、こちらの請求額が全額とおり、調整金を含め1億8,000万円(既払金を除く)という高額の賠償を勝ち取ることができました。

当事務所のコメント

①被害者が回復しているか否かについて意見が分かれ、相手側と将来介護料の金額を巡って主張が食い違うケースがたびたび見られる。本件の場合は、家族から被害者の日常や介護の実態を聞き取ったほか、専門医の援助を得て障害の重さを緻密に立証したことで、よい結果を勝ち取ることができた。

②高次脳機能障害については、まず専門医の診断を得ることが最も重要であることを再認識した事案。