4歳児童過失分を人身傷害で全額補償|死亡|交通事故 弁護士
さいたま地裁管内 和解
■死亡事案(判例014)
■確定年:2012年
■さいたま地裁管内 和解
被害者の状況
①4歳・男児
認められた主な損害費目
損害額(単位:万円) |
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逸失利益 |
約2,430万円 |
慰謝料(両親分含む) |
約2,500万円 |
葬儀費 |
約150万円 |
その他 |
約30万円 |
損害額 | 約5,110万円 |
過失30%控除後損害額 |
約3,580万円 |
既払控除(任意) |
-約130万円 |
人身傷害3870万円のうち充当額 |
-約2,340万円 |
※調整金 |
約470万円 |
和解額 | 約1,580万円 |
※弁護士費用及び遅延損害金相当額
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遺族受取額 |
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父親の人身傷害保険 |
約3,870万円 |
加害者から賠償金 |
約1,580万円 |
合計 | 約5,450万円 |
詳細
本件の問題点
本件は被害者の飛び出しの可能性が大だったため、大きな過失を問われる可能性があった。そこで、父親の自動車保険に人身傷害保険が付保されていることにいち早く着目した当事務所は、過失割合を「加害者70対被害者30」とし、先に被害者の過失分にあたる3,870万円を人身傷害保険に請求してから交渉を始めた。
裁判所の判断
一般的な慰謝料は2,000万円とされているが、両親の心情に配慮するよう丁寧に交渉を進め、和解で500万円の増額を認めさせた。その結果、弁護士費用と延滞金を含む調整金470万円を含め、1,580万円での和解が成立。損害額5,110万円を上回る、5,450万円を獲得することができた。
当事務所のコメント
・被害者が4歳の子どもの場合、通常、賠償額は4,000万円が上限である。しかし、人身傷害保険の請求に対する経験とノウハウを蓄積している当事務所は、早い段階でこの保険を有効に活用し、必要以上の過失論争を避けながら解決に結びつけることに成功。さらに調整金も付加されたことで、判決にも劣らない内容の和解を勝ち取ることができた。
・人身傷害保険が付保されている場合は、ノウハウの有無で最終の賠償額に大きな差がでることに留意すべきである。